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Slack

Slack Technologies / Salesforce
vs

Chatwork

Chatwork株式会社

ツール連携のSlackか、現場に浸透しやすいChatworkか。

Slack vs Chatwork|日本企業の社内チャットはどっち?実務フローで比較

公開日 2026.05.13 / 検証日 2026.06.13 / テック比較ジャーナル編集部(社内連絡・社外案件進行の実務シナリオで比較)

SlackとChatworkは、どちらも「ビジネスチャット」として並べられます。ただ、実際に使うと同じカテゴリとは思えないくらい性格が違います。Slackはチャンネル・スレッド・アプリ連携を組み合わせて、仕事の情報を集約するツールです。一方のChatworkは、メールから置き換えやすい画面構成で、チャットとタスクをシンプルに回すためのツールです。

つまり、単純に「どちらが高機能か」で選ぶと失敗します。Slackは使いこなせる会社では強いが、設計しないと散らかる。Chatworkは誰でも入りやすいが、複雑な連携や情報整理では早めに天井が見える。この違いを、今回は「Webサイトリニューアル案件を社内5名+外部制作会社2社で進める」という実務フローで見ていきます。

まず結論:ツールではなく「会社の会話の型」で選ぶ

Slackが合う会社は、社内の会話をプロジェクト別・職能別・通知別に分けて管理できる会社です。たとえば「#marketing」「#sales」「#project-renewal」「#github-alert」のようにチャンネルを分け、スレッドで議論を整理し、必要な通知だけを流す。ここまで設計できるとSlackはかなり強いです。

Chatworkが合う会社は、そこまで細かく設計するより「まず全員に見てもらう」「社外の相手にも迷わず入ってもらう」ことが大事な会社です。チャットルームを作り、担当者にタスクを振り、期限を付ける。操作が直感的なので、ITに詳しくないメンバーや社外パートナーを巻き込む案件では説明が少なく済みます。

スペック比較

項目SlackChatwork
向いている会社IT企業、開発・マーケ・CSなどツール連携が多い会社中小企業、士業、制作会社、社外連絡が多い会社
UIの思想チャンネル・スレッド・通知を設計して使うチャットルーム・TO・タスクでシンプルに進める
無料プランあり。無料ではメッセージ履歴などに制限あり。直近40日以内のメッセージ閲覧などに制限
有料プランの目安Proは年払い7.25ドル/月、月払い8.75ドル/月(2026年6月時点)ビジネスは年額契約で月700円/ユーザー(2026年6月時点)
外部ツール連携◎ GitHub、Jira、Notion、Asana、Google Driveなど豊富○ API・Webhook・Zapier等で連携可。ただし標準連携の広がりはSlackほどではない
タスク管理標準機能だけでは弱い。外部アプリ連携で補う前提標準搭載。担当者と期限を付けやすい
日本語サポート・国内普及日本語対応あり。IT・スタートアップ・外資系で強い国産サービス。日本の中小企業や社外連絡で見慣れている人が多い

※料金・制限は2026年6月時点の公式情報をもとにした目安です。契約前に各公式料金ページをご確認ください。

実例:Webサイトリニューアル案件で比べる

ここでは、従業員30名の会社が、社内の営業・総務・マーケ担当と外部制作会社2社でWebサイトをリニューアルする場面を想定します。よくある流れは次の通りです。

  1. キックオフで目的・納期・担当者を決める
  2. ワイヤーフレーム、原稿、写真素材、見積書を共有する
  3. 社内確認と外部制作会社への修正依頼を回す
  4. 未対応タスクを追い、公開前チェックを進める
  5. 公開後に問い合わせ、アクセス解析、修正要望を共有する

この案件でSlackを使う場合、理想は「#pj_website-renewal」のような専用チャンネルを作り、デザインレビュー、原稿確認、技術確認をスレッドで分けます。Figma、Google Drive、Notion、GitHubなどをつなげば、ファイル更新やレビュー依頼が自動で流れてきます。プロジェクトの情報を一か所に集める力はかなり強いです。

ただし、メンバー全員がスレッド運用に慣れていないと、話が複数の場所に分散します。「どのスレッドに返せばいいのか分からない」「通知が多すぎて見落とした」という声が出やすいのもSlackです。特に外部制作会社や社内の非IT部門が多い案件では、便利さより複雑さが先に見えることがあります。

Chatworkの場合は、案件用のグループチャットを作り、修正依頼をそのままタスク化できます。「トップページ原稿を6/20までに確認」「会社概要ページの写真を差し替え」のように、チャットの流れから担当者と期限を決めやすい。メールでやっていた案件進行を、そのまま少し軽くした感覚で使えます。

一方で、Chatworkは複雑な情報整理にはあまり向きません。デザイン、原稿、SEO、開発、アクセス解析の会話が1つのルームに流れると、過去の論点を探すのが重くなります。外部ツール通知を大量に流す用途もSlackほど得意ではありません。小〜中規模案件なら快適、大規模プロジェクトでは情報整理の工夫が必要です。

項目別に見るSlackとChatworkの違い

操作性:Slackは慣れると速い、Chatworkは初日から迷いにくい

Slackはチャンネル、スレッド、メンション、リアクション、ワークフローを覚えると非常に速いです。特にITチームでは、会話・通知・作業ログが集約され、メールに戻れなくなるほど便利です。ただし、最初のハードルは低くありません。スレッドを使わずに全員がチャンネルに返信すると、すぐに流れます。

Chatworkは、画面左にチャット一覧、中央に会話、右側にタスクという構成が分かりやすく、メール文化の会社でも馴染みやすいです。「チャットで連絡して、タスクで忘れないようにする」という使い方が自然なので、教育コストは低めです。派手さはありませんが、全社員に毎日開いてもらうには強いUIです。

国内普及:相手がどの業界かで印象が変わる

IT企業、スタートアップ、SaaS企業、開発会社とのやり取りではSlackが通じやすいです。相手もSlackを使っていることが多く、外部チャンネルを作ればプロジェクトの会話を分けやすい。

一方、士業、制作会社、広告代理店、地方の中小企業、バックオフィス系の取引先ではChatworkが通じやすい場面が多いです。国内企業向けの連絡ツールとしての認知があり、「メールより早い連絡手段」として受け入れられやすい。ここは機能差ではなく、相手先の文化の問題です。

料金:単純な安さはChatwork、費用対効果は使い方次第

2026年6月時点では、Chatworkのビジネスプランは年額契約で月700円/ユーザー、Slack Proは年払い7.25ドル/月、月払い8.75ドル/月です。人数が多い中小企業ではChatworkのほうが予算化しやすいです。

ただし、Slackは単なるチャット代ではなく、外部ツール連携・ワークフロー・検索・通知集約まで含めた費用として見るべきです。開発チームがGitHubやJiraの通知をSlackに集め、CSが問い合わせ通知をSlackで受けるような会社なら、月額差以上に作業時間を削れます。逆に、ただの社内連絡だけにSlackを使うなら、正直オーバースペックです。

外部連携:Slackは連携前提、Chatworkは必要な分だけつなぐ

Slackの強みは、外部ツールとの連携の豊富さです。GitHub、Jira、Asana、Notion、Google Drive、Salesforce系の通知まで集約でき、Slack自体を「仕事の通知センター」にできます。開発、マーケ、カスタマーサポートのように複数ツールをまたぐ部署では、この差はかなり大きいです。

ChatworkもAPIやWebhookを使った連携は可能です。メール通知、サーバーエラー、カレンダー予定、タスク追加などをChatworkに流す運用はできます。ただし、標準連携やアプリマーケットの広がりはSlackほどではありません。Chatworkは、連携を広げるというより「チャットとタスクを中心に、必要な通知だけ足す」使い方が現実的です。

サポート:日本語で安心して聞きたいならChatworkに分がある

Slackも日本語ヘルプやサポートは用意されていますが、サービスの思想やアップデートはグローバルSaaS寄りです。IT担当者がいる会社なら問題ありませんが、管理者が総務や営業兼任の場合、設定画面や権限まわりで少し重く感じるかもしれません。

Chatworkは国産サービスなので、日本の中小企業がつまずきやすいポイントに説明が寄っています。機能の深さより、導入時の安心感や問い合わせのしやすさを重視する会社では、この差が効きます。

IF-THEN|あなたの状況で選ぶ

あなたの状況選ぶべき理由
もし GitHub・Jira・Notion・Google Driveなどを毎日使うSlack外部連携と通知集約の効果が大きい
もし ITに詳しくない社員や社外取引先が多いChatwork操作が分かりやすく、タスク機能も標準で使える
もし 会社全体の情報共有基盤を作りたいSlackチャンネル設計とワークフローで組織横断の情報整理ができる
もし 見積確認・原稿確認・修正依頼など社外案件を回すChatworkチャットからタスク化しやすく、相手への説明コストが低い
もし 予算を抑えながら全社員に展開したいChatwork有料プランの単価が読みやすく、中小企業でも導入しやすい
もし 将来的にAI・自動化・Salesforce連携まで広げたいSlack拡張性が高く、業務OSとして育てやすい

あとから効いてくる落とし穴

料金の実額シミュレーション

2026年6月時点の目安で、導入規模別に見ると次のようになります。為替や契約条件で変わるため、最終的には公式ページで確認してください。

結論から言うと

SlackとChatworkは、優劣というより「会社の会話の型」が違います。Slackは、情報をチャンネルに整理し、外部ツールとつなぎ、仕事の通知を集めるためのツールです。使いこなせる会社では本当に強い反面、運用設計がないとすぐ散らかります。

Chatworkは、メール文化から移行しやすく、社内外の連絡とタスクをシンプルに回すためのツールです。高度な連携や複雑なナレッジ管理は得意ではありませんが、全員に毎日使ってもらうという点ではかなり現実的です。

編集部の判定としては、IT連携・自動化・部署横断の情報整理を重視するならSlack、国内の中小企業で社外案件やタスク管理を確実に回したいならChatwork。迷う会社は、まず「社内だけで使うのか、社外取引先も巻き込むのか」を決めると選びやすくなります。

Q&A:よくある疑問

SlackとChatworkはどちらが安いですか?

2026年6月時点では、Chatworkのビジネスプランは年額契約で月700円/ユーザーです。Slack Proは年払い7.25ドル/月、月払い8.75ドル/月です。為替や契約条件で実額は変わりますが、単純な月額比較ではChatworkのほうが予算化しやすいです。

ITに詳しくない社員が多い会社ではどちらが向いていますか?

Chatworkが向きます。チャットルーム、メッセージ、タスクという基本構成が分かりやすく、メール文化から移行しやすいからです。Slackは強力ですが、チャンネルやスレッドの使い方を説明しないと情報が散らかりやすいです。

外部ツール連携を重視するならどちらですか?

Slackです。GitHub、Jira、Notion、Asana、Google Driveなど、業務ツールとの連携が豊富です。開発・マーケティング・カスタマーサポートの通知を集約したい会社では、Slackのほうが拡張しやすいです。

社外の取引先との連絡にはどちらが使いやすいですか?

相手によります。IT企業やスタートアップ相手ならSlack、士業・制作会社・地方企業・中小企業相手ならChatworkが受け入れられやすい場面が多いです。自社の好みだけでなく、相手先が普段使っているツールも確認したほうが現実的です。

SlackとChatworkを併用してもよいですか?

併用自体は可能です。ただし、社内の公式連絡先を二重化すると情報が分散します。併用するなら「社内IT・開発はSlack」「社外取引先との案件連絡はChatwork」のように用途を明確に分けるのがおすすめです。

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編集部からひとこと

Slackは高機能で、使いこなす会社では本当に強いです。ただし、全社員が自然に使えるかは別問題です。Chatworkは見た目こそ地味ですが、国内の中小企業や社外案件では「説明しなくても通じやすい」ことが武器になります。社内チャットは、機能表よりも毎日開かれるかどうかで選ぶべきです。