事業規模別、選ぶべきはどっち?
編集部が10項目で実務比較し、結論を出しました。
公開日 2026.05.10 / 検証日 2026.05.10 / テック比較ジャーナル編集部
会計クラウドの2大巨頭「freee」と「マネーフォワード クラウド」。どちらも国産で日本の税制に完全対応していますが、「事業規模・業務範囲」で最適解が変わります。本記事では編集部が10項目で実務比較し、規模別の結論を提示します。
| 項目 | freee | マネーフォワード |
|---|---|---|
| 運営会社 | フリー株式会社 | 株式会社マネーフォワード |
| 主要顧客層 | 個人事業主〜小規模法人 | 中堅企業〜成長企業 |
| 確定申告のしやすさ | ◎ 質問形式 | ○ 仕訳ベース |
| 仕訳の自由度 | ○ 簡略化重視 | ◎ 簿記実務に近い |
| 銀行口座連携 | ○ 主要対応 | ◎ 業界最多レベル |
| 給与計算 | ○ freee人事労務 | ◎ クラウド給与 |
| 経費精算 | ○ freee経費 | ◎ クラウド経費 |
| 請求書 | ○ freee請求書 | ◎ クラウド請求書 |
| サポート(電話) | ○ プランによる | ○ プランによる |
| 料金(小規模) | 月980円〜 | 月980円〜 |
| あなたの事業の状況 | 選ぶべき | 理由 |
|---|---|---|
| もし 個人事業主で確定申告が目的 | freee | 質問に答えるだけで申告書が完成する手順最少UI |
| もし 個人事業主で仕訳実務に慣れている | マネーフォワード | 仕訳の自由度が高く簿記の知識を活かせる |
| もし 社員5名以下の小規模法人 | freee | 会計+人事労務まで一気通貫で導入しやすい |
| もし 社員10名超・複数業務をクラウド化 | マネーフォワード | 給与・経費・請求書・債権債務まで連携範囲が広い |
| もし 銀行・カード連携を重視 | マネーフォワード | 連携数が業界最多級でデータ取込の自動化が進む |
freeeの最大の武器は「会計の知識がなくても使えるUI」です。質問形式で進めるため、簿記未経験の経営者でも確定申告まで完了できます。実際に編集部で個人事業主向けに両者を試したところ、申告書作成までの所要時間はfreeeが体感で30%短縮されました。
マネーフォワードは「成長企業の総合バックオフィス基盤」として強みがあります。会計だけでなく給与・経費・請求書・債権債務まで揃えてあり、社員数が増えるほど真価を発揮します。社員10名超の規模感では総額でfreeeより割安になることも多く、編集部の試算でも年間ベースで明確な差が出ました。
明確な分岐点は「社員10名」と「経理経験者の有無」です。社員数10名以下+経理未経験ならfreee、社員数10名超+経理経験者ありならマネーフォワード ── これが編集部の結論です。ただし、すでに片方を使っているなら、よほどの不満がない限り乗り換えコスト(年度途中のデータ移行は特に重い)に見合わないため、現状維持を推奨します。
小規模では大差ありませんが、社員数10名超になるとマネーフォワード クラウドの方が割安になる傾向です。利用するクラウドサービスの数(会計+給与+経費等)で総額が変わります。
確定申告に重きを置くなら freee が手順最少で完結できます。仕訳の自由度・他サービス連携を重視するならマネーフォワード クラウド確定申告です。
会計期の切れ目(事業年度の開始)で乗り換えるのが一般的です。年度途中はデータ移行が複雑になるためおすすめしません。