シンガポール拠点・日本市場向けAI検索エンジン。日本語ソースの食い込みとマインドマップ/PPT生成が強み。Perplexityとの併用が現実解。
Perplexity を1年以上使ってきた編集部が、日本発の AI 検索エンジン「Felo(フェロ)」を1週間試した。「日本語版 Perplexity」と紹介されがちですが、実際に触ると思想がだいぶ違う。この記事では、両者を並行運用して見えた本当の強みと、Pro プランを契約する価値があるかを正直に書きます。
Felo(フェロ)は、シンガポール拠点・日本市場をメインターゲットにしている AI 検索エンジン。質問を投げるとソース付きで日本語の回答を返してくれるのが基本機能で、ここまでは Perplexity と同じ体験です。
違いは「検索の後」。Felo はマインドマップ生成・PPT 自動作成・話者ごとの要約までセットで提供しており、調査結果をそのまま資料化する作業まで一画面で完結します。
これが一番大きい。試しに「2026年5月時点で日本の中小企業に普及している電子帳簿保存法対応 SaaS を比較して」と同じ質問を Felo と Perplexity に投げました。Perplexity は freee / マネーフォワード公式に加えて英語のレビューサイトも引いてきたが、Felo は 国税庁ページ + ITmedia + 経理プラス + 中小企業庁の資料 という、日本の意思決定者が読むであろうソースを優先して並べてきた。
正直、これは Perplexity でも検索条件をいじれば近い結果は出ます。でも「素で投げて、素で日本仕様の結果が返ってくる」体験は、地味だが効きます。
新しいツールを調査するときに「主要プレイヤーを並べて」と頼むと、Felo は文章だけでなくマインドマップで階層構造を出してくれる。記事の構成案を作るとき、これがそのまま下書きになる。Notion AI でも近いことはできるが、検索ソース込みで一発で来るのは Felo の強みです。
Felo の PPT 生成は、はっきり言ってデザインはまだ素朴。だが情報の構造化は悪くない。営業資料の構成だけ先に作って中身は自分で書き直す、という使い方なら無料枠でも十分使える。Gamma と比べてデザインは負けるが、ソース付きで生成できる分、ビジネスのリサーチ資料には Felo のほうが向く場面があります。
「Anthropic の最新リリース」を聞くと、Felo は1〜2週間ほど古い情報を引いてくることがあった。Perplexity と Genspark は当日リリースのニュースを拾ってきていたので、ここはまだ差があります。英語圏の動きを毎日追っている人には、Felo はメインにはなりにくい。
無料枠でも GPT-4o や Claude を選べるが、「プロサーチ」を有効にしないと選んだモデルが本当に使われているのか分かりにくい。回答の精度が落ちたなと感じたら、まずプロサーチを ON にする、というクセを覚える必要がありました。
無料プランは「プロサーチ」が1日5回程度に制限される(2026-05時点、公式FAQより)。普通の検索は実質無制限に近いが、深掘り調査を1日に何度もやる使い方だと、すぐに有料プラン圏内になる。
iOS アプリはあるが、Web 版のほうが機能が揃っている。マインドマップや PPT 生成はスマホでは触りづらく、PC 前提のツールと割り切ったほうがストレスは少ない。
| 用途 | おすすめ |
|---|---|
| 日本語の論文・公的機関ソース重視 | Felo |
| 英語ニュースの即時性 | Perplexity |
| 検索+会話を一画面で完結 | ChatGPT 検索 |
| 自律調査でレポート自動生成 | Genspark Super Agent |
| マインドマップ/PPT も同時生成 | Felo |
| 引用元の整形度・URLの正確さ | Perplexity |
| 無料で深掘り回数を稼ぐ | ChatGPT 検索 |
正直、「全部入り1択」はもう成立しない時代に入ってきた感がある。検索 AI は用途別に2つ併用が現実解。Felo + Perplexity の組み合わせが、いまのところ日本のビジネスユーザーには一番ハマる気がします。
| プラン | 月額 | 主な内容 |
|---|---|---|
| 無料 | 0円 | 通常検索ほぼ無制限、プロサーチは1日5回程度 |
| Pro | 約14.99ドル/月 | プロサーチ無制限、高度モデル、PPT/マインドマップ生成上限拡大 |
| 法人 | 要問合せ | チーム機能・SSO等 |
ドル建てなので為替変動の影響を受けます。Perplexity Pro が月20ドルなので、価格設定は意図的に少し安く置いてある。
「日本語の意思決定資料を作る人」には、Felo は試す価値が十分にある。検索結果がそのまま PPT / マインドマップになる体験は、Perplexity だけ使っている人にとっては素直に効率化として効きます。一方で、英語圏のテック動向を追うメイン用途なら、Perplexity を解約してまで乗り換える理由はまだ薄い。Felo は乗り換え先ではなく「2本目」として入れるのが、いまの最適解だと思います。
Felo の詳細や最新の料金は公式サイトでご確認いただけます。
Felo の公式サイトを見る →はい。アカウント登録なしでも一部試せます。通常検索はほぼ制限を感じない範囲で使えて、深掘り用の「プロサーチ」は1日5回程度の制限つき(2026-05時点)。本格的に使うなら Pro プランへの移行を検討する流れになります。
むしろ日本語のほうが結果が安定する印象です。これは Perplexity との一番分かりやすい差で、日本語のクエリを日本語のソースに当てに行く動作になっています。
Felo は運営拠点がシンガポールで、入力データは海外サーバーを経由します。社外秘・個人情報を含む検索は避けたほうが無難です。匿名の調査・公開情報のリサーチ用途と割り切るのが安全です。
正直、Perplexity を使い続けて1年以上経つので、Felo を試すまでは「日本語版 Perplexity でしょ」と侮っていました。でも触ってみると、検索結果の引きの方向が違うし、その後の資料化までシームレスにつながる設計は別物だった。月1,500円ちょっと払う価値があるかは、日本語ソース中心の業務かどうかで決めていい。とりあえず無料で1週間試して、Perplexity と並走させてみるのが一番納得感のある選び方です。